新球場での開会式
空から降ったのはうれし涙だったに違いない。3年ぶりに参加全チームが揃う春季大会の開会式。寒空ではあったが、それを吹き飛ばす程の熱気が妙典の新スタジアムを包み込んだ。
場内ダイヤモンドを一周する従来のスタイルではなく、今の時世に合ったセンター方向からインフィールドに向かう入場行進。そして選手たちが整列した後方には各チームの団旗で彩られたフェンスが現れる。斬新なプログラムでいよいよ開会式は始まった。
優勝旗返還、中嶋会長の思いを込めた挨拶、ゲストの方々の力強いスピーチ…と、プログラムは進み、いよいよクライマックスの選手宣誓へと繋がっていく。各チームのキャプテンたちに囲まれて、宝スワローズ・島津主将が力強く声を発する。コロナ渦で野球ができる喜びや感謝の気持ちがこの場にいる全員に伝わった。とても立派な選手宣誓を務めてくれた島津主将には記念品が贈呈され、感動のうちに令和4年度の市川市春季大会開会式は幕を閉じた。
残念ながら本日予定されていた全試合は天候不良によって4月9日に順延された。空が流したうれし涙があまりにも長く多過ぎたからだ。